「どうしたの?。宗介。」
恋が聞くと、宗介は真っ直ぐな目で恋を見つめた。
揺るがない黒い瞳、この目は恋に懐かしい。
「お前が好き。」
「へ?」
囁く様な声に、恋は目をパチクリした。
「なんて言った?」
「だから」
宗介は怒り笑いした。
「樋山とお前の演技腹立つし、お前がそういう風に何にも気付かないでぼけっとしてるのも嫌。苛々すんだよ。」
「どういう事?」
「しつこい。分からない振りをしてるんじゃないだろうね。」
「……?。」
宗介は苛立った顔で一呼吸置くと言った。
「やっぱり訂正。僕お前大っ嫌い。」
「……え、」
困惑した顔をした恋に、宗介は今度は呆れ顔をした。
「あのさ、意味分かれよ。」
宗介は黒髪をくしゃくしゃ毟った。
「ああ、もう。言うの出遅れて、超面倒くさい。お前が悪いんだからな。」
宗介は苛立った表情で腕組みした。
「これからずーっと、僕がお前を守る。何があっても。大昔からお前を守ってやってきたのは僕なんだから。一生そうする。僕と付き合って。意味分かった?」
「……。」
「……。」
「……えっ宗介私を好きなの?」
驚いた声を出した恋に宗介は怒り笑いした。
「演技一緒にいちゃいちゃされるの、超イラッと来んだよ。今日で終わってほっとした。」
意思に満ちた優しい声。
この声も、恋には懐かしい。
「お前は樋山のお姫様なんかじゃない。」
宗介は微かに首を傾げた。
「樋山に言えよ、恋人居るって。僕浮気は許さないから。二股かけて楽しもうっていったってそうは行かないからね。」
「それは……」
「なあに?。」
