親衛隊員が恋を連れて行った先は体育館裏だった。 すぐ近くにこの間の体育館倉庫がある。 日陰になって薄暗く乾いた体育館裏に入りながら、恋はごくりと唾を飲んだ。 恋は親衛隊の群れを想像していたが、待っていたのは意外な事にうらら1人だった。 うららは複雑な顔で、恋が来ると恋を連れてきた親衛隊員に「ありがとう」と言った。 親衛隊員が行ってしまってから、うららが口を開いた。 「新田恋」