幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜



 





 
 放送室に行った恋を宗介と美風はしばらく教室で待っていた。
 しかし帰って来るのが遅いので、迎えに行こうとガラガラと戸を開けて教室を出ると、そこには親衛隊がたむろしている。


「あっ黒王子。白王子。」

「黒王子!。黒王子親衛隊です。写真撮らせてください。お願いしますよ。」

「樋山先輩、お話しましょう。何か一言喋っていってください!」

「黒王子、白王子と一緒なんて珍しいですね。何かあったんですか?。」


 宗介は親衛隊を無視して、美風は一言二言言いおいてから廊下を通り過ぎる。

 階段を降りて、宗介達は放送室のある東塔に向かった。