幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜



 



 恋は職員室でプリントを貰って、階段を上がって教室に向かった。

 その後ろをうららと伊鞠と桂香がついて行く。


「黃崎さん、新田さんに一体何の用かしら。」

「……体育館倉庫の件」

「本当にそうよ。私達が居て良かったわね。いつでもすぐ助けに行けるわ。」


 結局、うららは恋に何も話しかけなかった。