幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜







 ある晴れの日の放課後。


「新田さん」


 時間割を書いていた恋に、美風が来て声をかけた。


「ちょっといい?」


 恋がなにか言う前に、美風は恋の手を掴んで立たせた。