幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜

 








 恋が舞台袖で縮こまっていると、鞄からカメラを出した理央が恋の手を取った。


 
「私達も写真撮りに行こうよ。」

「え」

「黒王子と白王子。映り良いんだって。確かめようよ。」



 恋が頷かないうちに理央は恋の手を引いて講堂の舞台を降りて表に出た。