律が恋に解毒薬を渡すと、恋はなんの疑問も抱かずにおとなしく飲んだ。 薬瓶を空にすると、恋は目を閉じて力を失ったかの様にその場に倒れた。 「恋!」 「眠ってるだけです。」 律は恋を抱き起こしながら、 「言っとくけど上野さんと樋山さん二人への好意、増幅しなきゃここまでなりませんからね。僕への好意でも同じ事が出来たんだ。調子に乗らないでください。」 と地味にメンチを切った。