伊鞠と桂香は今日は記事を作らずに、狐の様子を見ていた。
記事用に狐の写真を何枚か取ると、伊鞠と桂香は後は話をしていた。
部活動時間が終わって、伊鞠と桂香の下校時間になった。
桂香は伊鞠から狐を受け取って、帰り道中無言で抱いていた。
恋はこれからどうなるか分からなかったので困り果てた顔でそのまま抱かれていた。
「明日、黒王子に、学校で狐を引き渡す。」
「……」
「まったく。こんな小さな狐を放って置くなんて、黒王子ちょっとクールが過ぎるわ。減点ね。」
桂香と伊鞠は途中まで記事の話をしながら歩いて下校し、分かれ道で分かれた。
