「美風様!。酷いんですよ美風様!」
うららは元気付いて大声を上げた。
「新田恋が、バカだからよそ見してぶつかってきたんです。私足踏まれて痛くて。腕も思いっきりぶつかられて怪我したんです!」
「……」
「新田さん、ぶつかったって本当?」
美風が尋ねたので、恋は強張った顔で頷いた。
「まーた考え事でもしながら歩いてたんでしょう。とりあえずは、黃崎に謝りな。キミがぶつかったんだから。」
「ごめん。」
「許せないし許さない。」
うららが噛みついた。
「親衛隊のみんなに言ってやる!。新田恋に怪我させられたって!。みんな新田恋なんて大嫌いだから、きっとこの機会に一緒にやりかえしてくれるよ。いつも美風様を独り占めする上に、白王子親衛隊隊長のこの黃崎うららに怪我までさせるなんて。」
「……」
「黃崎。」
美風は呆れ顔をしてため息をついた。
