幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜



 





「痛あい怪我したー!もう最低最悪ー!」

 恋の踏んだかかととぶつかった腕を大袈裟に痛がるうらら。

 恋は困り果てた顔をしてうららの顔を見た。

 職員室から先生が出てきて、騒ぎに立ち止まった。


「どうしたんですか?」


 数人の生徒が、やじ馬に集まってきた。


「ぶつかったんだって」

「謝ったのかな」

「ちょっと、あれ親衛隊と三角関係の姫だよ。どうすんの。」

「あちゃあ白王子ファンと姫かあ。絶対仲悪いよ」



 ヒソヒソと言い合う生徒達を背景に、うららが先生に向かって大声を出した。


「酷いんです!新田恋がぶつかってきたんですよー!」

「……」

「新田さん!」


 恋が振り返ると、美風と新聞部の2人が立っていた。