幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜







 
 


 先に美術室から出た美風は廊下の前の方で、新聞部に捕まっていた。

 新聞部の伊鞠と桂香に、さっきの白王子の座談会について取材をされていたのである。


「別に普通だったと思います。趣味について聞かれて、プライベートにちょっと突っ込まれて。写真を撮られそうになったのは避けたし。あ、なんかコスプレしろとか意味分かんない事言われたけど。それは僕はしない予定です。概ねいつも通り。先輩、頼むから写真は撮らないでください。」

「そういう訳にはいかないわ。白王子の写真は壁新聞を飾る大輪の薔薇なんだから……あら?」

「……」


 
 伊鞠が気づくと、桂香が指さした。

 さっき歩いていた廊下で騒ぎになっていたのは、恋とうららだった。

 美風と新聞部の2人は騒ぎの方へ歩いていった。