ところで恋は、職員室から教室へ戻る途中だった。 1階の職員室の並びには美術室があり、恋は考え事をしながら歩いていた。 律にまた食事に誘われて、行くか行くまいか迷っていたのである。 ぼんやりしていた恋は、美術室から出てきたうららに真正面からぶつかってしまった。 「痛っ」 「あっごめん」 倒れかけたうららが振り返った。