幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜



 

 翌朝学校に行った恋は、昇降口を抜けて、教室に向かった。

 恋は、歩きながら、またまた生徒たちが自分を見てヒソヒソと囁き合っているのに気付いた。

 恋は、もしやと思ってまたもと来た道を戻って昇降口の掲示板を見に行った。

 今日の掲示板には。

 
 〈激写!〉
 黒白王子の頂点の姫、日曜はお出かけモード!?


 そこに引き伸ばされて大写しで貼られていたのは、たこ焼き屋で律とキスをする恋の写真だった。


「……。」

「あら新田さん」


 青ざめた恋に通りすがったのは伊鞠と桂香の新聞部コンビだった。


 
「日曜日はご苦労さま。良いネタをありがとう。どう?よく撮れてるでしょう。」

「……スクープ。」

「……。」 


 恋は黙ってこそこそと壁新聞の画鋲を抜こうとした。


「あら、隠しちゃ駄目よ。新田さんにはこれから、また新しい記事のメインになって貰わなきゃならないんだから。」

「記事って……」

「恋」