幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜





 バーガー屋。ファーストフードショップ。定食屋。寿司屋。ラーメン屋。ピザ屋。
 

 律が連れて行ってくれたたこ焼き屋は、紺色の渋い旗が立っている古い店で繁盛していて、店の手前にある休憩スペースが全部埋まるほどだった。

 恋と律は、紙のパックに入った熱々のたこ焼きを受け取ると、店の真ん前の椅子に席を見つけて座った。

 恋は、一つ向こうの椅子に遅れて伊鞠と桂香が同じたこ焼きとカメラを持って腰掛けたのに気づかない。


「おいしいですよ。ここのたこ焼き。前に来た事あるんです。鰹節がいっぱい乗ってて、味がしっかりついてて。ソースは特製で、他の店と違ってて。」


 それから律は、たこ焼きを食べる前に、座っていた恋にチュ、とキスをした。


「良い店に連れてきたお礼です。僕だってご褒美を貰う権利がありますもん。ね?。」


 恋と律は、フーフー冷ましながら熱々のたこ焼きを食べた。