恋が狐が新聞部に見つかった事を宗介と美風に報告すると、2人はもちろん良く思わなかった。
「危ないよ。」
恋の机に前の席から頬杖をついて、美風が言った。
「狐ってインパクトあるし、忘れられないから。上野が狐を抱いてる所を抑えられたなら、ちょっと警戒しなくちゃ。バレたら大変なんだから。」
「一応、僕は狐を飼ってるフリをする事にした。飼ってるっちゃ飼ってるみたいなもんだし。もうバレたならその方が良いだろうから。フォローになるだろうし。」
それから宗介は声音を変えて言った。
「そもそも、お前がショッピングモールなんかで変身するのが悪いの。ショッピングモールに狐なんか居るはずないんだから。どうして変身するのを我慢できないんだよ?。これからどうするつもり?。」
「とりあえず、加納先輩達は、上野が変わったペットを飼ってると思ってるだけだろ。まさか新田さんが変身してるなんて思わない。これ以上バレない様に気をつけなきゃ。」
「それにしたって、不注意。駒井から、なんで小等部に狐が出た時名乗り出なかったのかって聞かれた。どの狐か分かってるんだ。大人しい人懐っこい狐だから、あの狐なんでしょうって言われた。そうだって言っておいたけど。」
「今後家の外で狐にはならない方が良いよ。新聞部がいずれ気づくだろうし。新田さん、キミのために約束。これから先外で狐にはならないね?。ペット狐ってことにされるなんて、情けないと思いなよ。」
「当然。恋、約束。もう狐にはなるなよ。僕が狐を抱きながら歩いてるっていうのもかなり不自然なんだから。撮られてもしょうがない。良い?。お前はこれから僕のペット狐だからね。」
恋は心配そうな2人に俯いて頷いた。


