幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始まる〜



 
 



 
 

 また違う日。
 恋と宗介と美風と理央で放課後集まって喋っていると、教室に勢いよく伊鞠が入ってきて、口を開いた。

 
「上野くんと樋山くん、新聞部の顧問の先生が、講堂で呼んでるわ。」

「新聞部の顧問?」

 
 理央が聞き返した。

 
「竹下先生かな。普段あんだけ新聞に載せられて、今さら呼ばれるなんておかしいけど。どうしたんだろうね?」

「講堂?。講堂なんかで何の用だろ。」


 宗介はそう言いながら鞄を持つと恋に声を掛けた。


「恋、恋も来な。一緒にそのまま帰るぞ。樋山は後から来れば。駒井も途中まで一緒に行こうぜ。」


 4人は喋りながらぞろぞろと講堂へ向かった。