チャイムの音で出てきた宗介は、恋の姿を見ると驚いた顔をした。 「どうしたんだよ、恋、その怪我。」 恋の顔にも、首元にも、腕にも見えなかったが背中にも、引っ掻かれた様な血のにじんだミミズ腫れがあった。 宗介は急いでダイニングのクローゼットから救急箱を取り出すと、ガーゼを出して濡らして戻ってきた。 「痛かったね。かわいそうに。一体何をしてたんだよ?。」 宗介は恋の傷を拭いながら聞いた。 くすん、と恋は鼻で泣いた。