幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜


 



 公園に着くと、今を盛りの赤や黄やオレンジの茂った紅葉の群が恋達を出迎えた。


「わあきれいだねえ!」


 恋は思わず声を上げた。
 足元にも紅葉した葉が沢山落ちて、公園は一面別世界の様だった。


「写真撮ろう新田さん。カメラ持ってきた。」


 美風が言ったので、紅葉を背景に恋は律と並んだ。


「あ、こら、向井、新田さんにくっつくな!」


 恋に頬を寄せてピースサインをした律に、美風がカメラ越しに叫んだ。


「良いじゃないですか。早く撮ってくださいよ。ポーズ取るのって疲れるんだから。」


 律が言った。
 

「まったく何でお前まで連れてこなきゃならなかったんだか。今日のデートは失敗。迷惑。向井が来るのを未然防阻止できれば良かったんだけど……新田さん、笑って。」


 美風はそう言いながらぱちんとシャッターを押した。