幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜

 


 

 宗介が6つ目のショートケーキを食べている時、恋は4つ目のチョコレートのケーキに取りかかったところだった。

 美風は2つ目のラム酒のフルーツケーキをゆっくり食べていた。

「はあ、食った食った。おいしかった。生クリームって食べ過ぎると気持ち悪くなるから、僕はこの位にしておくよ。腹一杯。」

「私は……」

「恋は全種類制覇ですよ。がんばってください。」

 
 律はなんと15種類全部食べきっていた。


「凄い。律ちゃんよく食べるねえ。」

「向井、そんなに食べて気持ち悪くならない?。生クリームとかで。」

「全然。僕割と大食いなんですよ。まだまだ食べられます。」


 言いながら律はまたケーキを選びに席を立った。


「私も全種類制覇、したい」

「恋、恋には無理じゃないかな。種類多すぎて。無理しない方が良いよ」

「頑張る」


 恋の目には炎が宿っていた。

 恋はみんながケーキを食べないで雑談を始めた中、ちまちまと1人でケーキを食べ続けた。