幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜




 緑の森の上通る時、後ろからオレンジ色の大きな何かが現れて、恋たちを追い抜かしていった。

 
「不死鳥ですね。」


 律が羽ばたくオレンジ色の翼を見て言った。


「間近で見れることは珍しい。幸運の象徴ともされています。」

「縁起良いね。」

「ほんっとのファンタジーだよな。この世界。改めて考えると凄い。」

「不死鳥、どこに行くんだろうね。不死鳥にあやかって、ゲートまで無事着くといいんだけど。」


 美風が呟いた。