幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜




◆◇◆
 





 宿屋からゲート石の塔までは魔法の絨毯で行くことになった。

 
「この絨毯、何人乗り?」


 絨毯に座って雲の上を飛びながら、恋が聞いた。



「何人でも乗れますよ。広くできるんです。」

「ふーん、魔法で?。便利だな。」

「今は5人乗り位か……。律、よっぽど魔力が豊富にあるんだね。僕でもできるか今度やってみるよ。」

「下に森が見えてる」



 恋が下を向いて言った。


「恋、危ない、あんまり乗り出すと。」

「森の向こうにあるんですよ。」