幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜




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 王都ではいつも城下町でお祭りをやっている。

 見上げると町中じゅうに賑やかな旗や飾り。

 恋たちが向かった時は、城下町ではボートレースをやっていた。


「ったく。面倒。なんでこんな事までしなきゃならないんだか。理解不能。かったるい。」


 町の中心を行く水際でボートに乗った宗介がぼやいた。


「僕達、優勝候補って言われてるよ。ついでに商品貰っていこうか」

 
 同じくボートに乗った美風が言った。


「魔法覚醒者は魔法でボートを漕げるからだろうね。速いに決まってる。」

「早く漕いで早く終わらせようぜ。付き合ってらんない。こんなの、何が楽しいんだか。」

「新田さん、見ててね。律、新田さんを頼んだよ。」


 果たして宗介と美風のボートは全速力で水の都を駆け抜けた。

 商品はアイス1年分だった。
 優勝した宗介と美風はその場で権利書を書いた。