幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜






 恋は、狐に変身した姿で、空飛ぶ車で連れ去られていた。
 車は廃墟に向かっていた。
 近くの森にうってつけの廃屋があるのだ。


 廃屋まで来ると、宗介達と悪者達は戦闘になった。

 灰色の玉と銀色の光がぶつかり合う。

 善の力の銀色の光といえども、何人もの悪者たちを相手にしているせいで大仕事だった。

 宗介が、狐を連れた女に思い切り銀色の光をぶつけたので、狐の恋は一瞬体が自由になった。

 その隙に恋は猛ダッシュで律の腕に飛び込んだ。


「ちっ!」


 倒れた女を助け起こしながら、スカウトマンのフリをしていた男は突然灰色の狼型のモンスターを召喚して宗介に放った。

 恋をフォローしていた宗介は狼の鉤爪をまともに食らい、肩から赤い血が流れた。


「宗介!」


 恋は、狐の姿で、フーっと唸りながら、男を威嚇して毛を逆立てた。

 男はすぐに仲間たちと空飛ぶ車に乗ると逃げていった。


 宗介は立ち上がると、狐の恋のところへ来て恋を抱き上げた。
 


「恋!無事で良かった!」


 律は黙って立っていた。

 美風が言った。


  
「律、新田さんを救ってくれて本当にありがとう。でも、どうも僕たちの動きをキミが見張ってたって気がするんだけど?」

「話は長くなります」


 律が言った。


「一旦シェルターに帰りましょう。宗介の手当もある。」


 4人は空飛ぶ絨毯に乗ると、シェルターへの道を急いだ。