テントは黄色とピンクの2色でで大きく、ステージにはライトがたくさんついていて、バックには映像が映るようになっていた。
「モデルさんは着替えをするのでこちらへ。……お連れの方はこちらへ。」
男は宗介と美風を観客席に案内した。
観客はまばらだった。
もっとお客さんが来ていてもおかしくないのに、会場は空いていて、黒服の何人かが座っているだけだった。
「なんかおかしくないか?」
宗介が小声で言った。
「何が?」
「普通ファッショショーをするなら、宣伝もかなりしてあるはずだ。何でこのテントは観客がこんなに少ないんだろう。」
「確かに。」
美風も警戒した顔で頷いた。
宗介は不審に思いながら、後ろの方の席に座って、杖を片手に、ファッショショーが始まるのを待った。


