幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜




◆◇◆



 


 
「恋!」

「ちょっと待って」

  
 次の町はファッションの町だったので、酔狂に恋はお洒落をしていた。

 ハートのプリントのTシャツに、普段は履かない柔らかい素材のスカート。足にはシンプルなサンダルを履こうと思っていた。
 髪を捻って結い上げた所で、部屋に宗介が来たのだ。

 宗介は普段着に異世界人の証拠である紺色のローブを纏っていた。


 
「早くしな。」

「もうちょっとだけ待って。」



 恋は、髪を髪飾りでとめると、ローブを持ってリビングへ向かった。

 ローブを着て準備してもう待っていた美風は、恋を一目見るなり笑顔で言った。


「新田さん今日は髪型違うんだね。可愛い。」

「ありがとう」

「歩きに行くんだから洒落込んで行く所じゃないの。もう。まったく。」


 宗介がそっけなく言った。

 恋は、上から紺色のローブを着込みながら、今日はどんな町だろう、と想像をした。