幼なじみは狐の子。〜きらりと光る三角関係〜




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 次の町は美食の町で、恋たちは魔法協会の役員さんから町のケーキの試食会に呼ばれていたが、現地では問題が起きていた。

 試食会の会場のビルに着くと、会場には何人もの警察官が来て作業をしていた。


「今日このビルの他の試食会で毒入り事件があったんですよ」


 魔法協会の役員さんはハンカチで額の汗を拭きながら言った。


「実は事件があったのは私の姪の働いている美食コミュニティでして……そんな事は絶対ないはずなんですが……もう何が何やら」


 それから恋たちをホールに案内して、会場のたくさんの豪華なケーキを目の前に、役員さんは言った。


「食べないでくださいね」


 申し訳なさそうな顔。


「用意だけはされてるんですが……魔法覚醒者の方々に何かあったら、私の首がちょっと……」

 プチケーキに手を伸ばしかけていた恋を、宗介が睨んだ。