ある午後、恋は、紺色のローブを羽織って、とうとう一人で王立図書館へ行くためシェルターの外に出た。
持ち物はハンカチと異世界人証明書とカードとケータイ。
怒られると思ったので、宗介たちには内緒で来た。
駅へ着いてしまえばそこから汽車で一本なので平気だと思っていたが、駅に付くまでがいけなかった。
恋がこそこそ商店街を歩いている時、骨董品屋の向こうから影のモンスターが現れて、後ろから恋を襲った。
「危ないっ」
偶然それを見ていた通りすがりの通行人が、護身用のピストルから魔法の銃弾を発射した。
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