幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜







「終わった。」


 間もなく宗介と美風がコンパートメントに戻ってきた。

 

「線路にモンスターが二匹出て、汽車の魔法を止めてたんだって。」

「へえ」

「僕たちが居て良かったって言われた。普通は魔法の力を込めた銃弾のピストルを使って倒すんだけど、大変なんだって。弾が当たるかわからないしね。恋、ここから動かなかっただろうね?」


 
 汽車は元通り中央の町へ向かった。