幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜





 避難所の地下には広大な体育館があった。
 体育館は競技場の様なスペースで、そこで宗介達が魔法を使う練習をしているのである。

 恋は、魔法覚醒をしなかったので練習は出来なかったが、毎回宗介と美風を応援しに行っていた。

 この体育館は広く天井がとても高い。


 
「よっ!」

「はっ!」

 

 他の魔法覚醒者に混ざって、宗介と美風は杖から出る光を射的の様な的に当てる練習をしていた。


「慣れてきた。杖から出る光って、割と自在に動かせるみたいだし。もう簡単。心配ない。」

 
 恋に気付いた宗介が杖を片手に言った。

 
「強さの調節もできるようになってきた。これならモンスターが居ても大丈夫だな。」

 
 美風が手を顎に当てて考え事をするように言った。

 
「でも仮に大群でモンスターが来たら?って考えると、油断はできない。多分、もうちょっと練習しなきゃ。もっと他に危ないことがあるかも知れないし。」

「僕はもう大丈夫だ。強い光の出し方も覚えた。光を強く出せればどんなモンスターでもすぐに倒せるらしいから。この世界は闇が悪のモンスターで光の魔法が善の力なんだって。僕達は善の履行者だね。」



 恋が言った。


 
「ちょっと休憩しない?」

「良いよ。あっちに飲み物を飲める休憩スペースがあるんだ。テーブルが沢山あるから座れるだろうし。行こう。」