宗介と役員さんが話しているうちに、車は魔法協会本部のシェルターに着いた。
シェルターは地下にあったが、本部は地上の前衛的な形をした大きな建物だった。
車を降りて、3人は広い入り口を入って奥にあるエレベーターで本部の会長室へ向かった。
会長室へ入ると、ブラインドは開けてあった。
大きな黒いデスクに会長は座っていて、恋達が入ってきたのを見ると立ち上がって握手を求めた。
「ありがたい!。魔法覚醒者の異世界人さん!」
「……どういう意味ですか?。僕たち、帰らないといけないんですけど。」
「まあまあ、これも何かの御縁、ゆっくりして行かれてください。すぐに部屋を用意させます。」
宗介が何か言う前に、会長は先に立って、シェルターを案内した。
