カーレースをするはめになった宗介は、むっつりした顔で、伊鞠の隣のゲーミングチェアに座った。 最初の画面にはレース場と、スタイリッシュなレーシングカーが映っている。 ハンドルで操作をするゲームで、ゲーム画面の前には本物さながらのハンドルが付いていた。 「ハンデ」 「は?」 「私レディよ。ハンデ貰うわ。」 伊鞠が言って、伊鞠の方が先に車を選ぶことになった。