幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係が始動する〜














 放課後。

 たまたま男子更衣室の着替えが一緒になった宗介と美風は、袴姿で小声で罵り合いながら部室へ向かった。

 和室の戸が大きく開いて、着物姿の生徒達がバタバタしていたので、2人は部室の様子が普段とは違っている事にすぐに気付いた。


「どうかしたんですか?」


 宗介がやってきた先生に聞くと、先生は困り顔で言った。


「部室でちょっとね。狐が出たんですよ。」


 宗介と美風の表情が変わった。

 宗介が平静を装って聞いた。



「その狐、どっちの方に行ったか分かりますか?」

「職員室の方に走って行ったけど……今先生方が捕まえようとしてますよ」



 宗介と美風は袴のまま職員室へ急いだ。