「それじゃあ、文化祭実行委員は
黒沢弥子(クロサワ ヤコ)、東羽京(アズマ ウキョウ)の二人で決定する。」
そう告げられたのは、六月のある日だった。
クラス投票で、十月に行われる文化祭の役員に選ばれたらしい。
「急で悪いが、今日の放課後に文化祭実行委員の顔合わせがある。第二理科室に集まってくれ。二人とも、よろしくな。」
担任の言葉を合図に、教室いっぱいに拍手が広がる。
……正直、まったく嬉しくなかった。
「よろしくね、黒沢さん。」
隣からかけられた声に、反射的に顔を向ける。
「……よろしくお願いします、東さん。」
無難に返したつもりだったけれど、胸の奥が、ほんの少しだけ落ち着かない。
教室の空気は祝福ムード一色なのに、私だけが、その輪から一歩引いている気がした。
そうして、相方となった東さんと短い挨拶を交わし、
LHRは何事もなかったように終わった。
黒沢弥子(クロサワ ヤコ)、東羽京(アズマ ウキョウ)の二人で決定する。」
そう告げられたのは、六月のある日だった。
クラス投票で、十月に行われる文化祭の役員に選ばれたらしい。
「急で悪いが、今日の放課後に文化祭実行委員の顔合わせがある。第二理科室に集まってくれ。二人とも、よろしくな。」
担任の言葉を合図に、教室いっぱいに拍手が広がる。
……正直、まったく嬉しくなかった。
「よろしくね、黒沢さん。」
隣からかけられた声に、反射的に顔を向ける。
「……よろしくお願いします、東さん。」
無難に返したつもりだったけれど、胸の奥が、ほんの少しだけ落ち着かない。
教室の空気は祝福ムード一色なのに、私だけが、その輪から一歩引いている気がした。
そうして、相方となった東さんと短い挨拶を交わし、
LHRは何事もなかったように終わった。
