ねぇ、柊人。


私だけ、そうでしょ?


そんなことしないよね?柊人なら。


――そう、信じてた。


目の前のこの光景を見るまでは。


目の前で女の子と深いキスをする柊人。


「っそっか……柊人、さよなら」


そういって立ち去ろうとすると……


「待てって!あや……」


「触らないで!もう、私に二度とかかわらないで!」


それだけ言うとその場を去った私。


分かってるもん……みんな私の愛に疲れちゃうんでしょ。


今回も…またやっちゃった。


もう、恋愛なんてしない。


もう二度としない。


何度、この光景を見てきたか。


もう数えきれないくらい裏切られて終わってきた。


もう、しないって決めたのに。


――あなたもきっと私を裏切るんでしょう?