「いいだろう、そんなこと。華恋は知らなくて良いんだ」 つかまれた手を大きく振って、紺夏さんを振りはらおうとするおじさん。お墓の場所すら教えようとしないなんて、何か意味でもあるのだろうか? 「確かに僕は稲葉さんが亡くなったとは聞きました。でもお葬式があったかどうかお墓はどこにあるのかは聞いていません。稲葉さんのお墓はどこにあるのですか?」 「同居してただけの相手にも言わなくて良いだろう」 なんとか紺夏さんを振り払い、おじさんは家の中へ入っていこうとする。