ひみつがくずれるとき


 華恋さんの母が親戚から聞いたという話、そしてSNSのDMで華恋さんの兄が11月13日にK橋近くのある家へ入ったとされる情報、そこから父親はK橋駅近くに住んでいるのではないかと、華恋さんは推測したらしい。


 もしかしたら華恋さんの父親と会うことになるかもしれない。それもあって、何があったときのために私達もついて行くことにした。


「じゃあ移動しましょうか、いつまでも駅前にいても邪魔ですし」


 ここは会社の通勤に使う駅でもあるので、会社の同僚がかなりくる。そこでできたらあんまり長居はしたくない。


 そして私の提案はすんなりと通り、私達はK橋駅から移動を始める。


 桜のさの字もない枯れ木が多い川沿いを私達は歩いて行く。今は帰宅時間であることもあってか同じ会社の人も見かけるけど無視して、ただひたすら華恋さんについていく。