ひみつがくずれるとき


「そもそもなんで華恋さんの兄は、華恋さんにあの写真を送ってきたんだろうね。しかもわざわざ恋人がうつっていることを、華恋さんに伝えている」


「本堂そうだね。恋人だけど、彼が考えていることは分からない」


 ユウが顔を上げて、ソファーに座る。


「考えてみれば僕は恋人のことをよく知らない。恋人が僕のことをどう思っていたのかさえ、分からないままだった」


 ユウはテレビをまっすぐ見つめる。


 私はユウも恋人がどんな人かは全く知らない。でも恋愛関係があればわかりあえるみたいなイメージがあるので、分からないことが多いユウは意外だった。



 とはいえユウにとって大切だった人というのは事実で、そこを考えると私に身近な人なのだろう。そんな実感はないけど。