ひみつがくずれるとき


「ありがとうございます。実は東京に住んでいまして、兄が住んでいたところへ頻繁に行くのは厳しいからかなり助かります。本当は東京で探せたら良かったのですが、大学に通いながらしていても効果が全然無かったのです」


 華恋さんは慌てたようにお礼をする。どうやらこれはかなり想定外だったらしい。


 私として華恋さんが家にいることで、ユウの過去が少しでも知ることができたらうれしい。


 私はユウがどういう風に、私と離れてから過ごしていたのかを知らない。ユウがどういう人と付き合っていたのか、何よりも恋人と付き合う前にどうやって過ごしていたのか。


 今まで積極的知ろうとはしなかったし、知らない方がいいとも思っていた。でも私はユウの過去を本当は知りたい。


 そこで華恋さんがいることによって、ユウの過去を知るきっかけになるかもしれない。それならば華恋さんが家にいることは、私にとって良いことかもしれない。