ひみつがくずれるとき


 ユウは納得いかないように、テレビを真剣に見ている。


「そうじゃない? 家族を愛する、家族を応援するなんて、嘘だよ嘘。そういうのはフィクションであって、ノンフィクションじゃない」



 家族が自分の夢を応援してくれるなんて、アニメや小説などの作り物でしかない。現実でそういうのがあるわけない。


「そうかもね。だから介護もしゃーないか。マジョリティである高齢者が快適に生活をするのが大切だもんな、マイノリティである若者の生きがいよりも」


「そうだね」


 WBCやパラリンピックの話題を置いておいて、このテレビ番組ではココナの話題ばかりなのには気になる。それほどにグループ活動よりも介護を選んだことに、テレビの人は驚いているかもしれない。