その夜、自分のお腹を愛おしそうに撫でる沙耶を目撃し、瞬は、頬が緩む。病室に入り、沙耶のベッドの側に腰をかける。
「楽しみ?赤ちゃんに会えるの」
「うん」
「そっか。よかったね」
「毎日、段々大きくなっているのがわかるの。すごく嬉しい。最近はよく動くようになって私のお腹をぽこぽこ蹴るのがすごく可愛い」
沙耶の目線はずっとお腹に向けられたままだったが瞬は、ずっと沙耶の横顔を見つめていた。
「先生も撫でる?」
2人きりでも先生、か。と思いながら瞬がそっとお腹に触れる。沙耶の中に確かに小さな鼓動を感じる。涙で前が滲む。瞬は気付かれないように涙を拭う。俺が泣いてどうする。
「私、ちゃんとお母さんになれるかな」
「なれるよ」瞬は強く頷く。「なれる。絶対に」
「沙耶は本当に格好いい。俺が今まで出会ってきた人の中で一番」
沙耶が虚を突かれた顔をする。
「俺の我儘だと思って聞いて欲しいんだけどね、」
その続きを言うのを躊躇う。沙耶を惑わせたいわけじゃない。どうしたら上手く伝わるんだろう。
「楽しみ?赤ちゃんに会えるの」
「うん」
「そっか。よかったね」
「毎日、段々大きくなっているのがわかるの。すごく嬉しい。最近はよく動くようになって私のお腹をぽこぽこ蹴るのがすごく可愛い」
沙耶の目線はずっとお腹に向けられたままだったが瞬は、ずっと沙耶の横顔を見つめていた。
「先生も撫でる?」
2人きりでも先生、か。と思いながら瞬がそっとお腹に触れる。沙耶の中に確かに小さな鼓動を感じる。涙で前が滲む。瞬は気付かれないように涙を拭う。俺が泣いてどうする。
「私、ちゃんとお母さんになれるかな」
「なれるよ」瞬は強く頷く。「なれる。絶対に」
「沙耶は本当に格好いい。俺が今まで出会ってきた人の中で一番」
沙耶が虚を突かれた顔をする。
「俺の我儘だと思って聞いて欲しいんだけどね、」
その続きを言うのを躊躇う。沙耶を惑わせたいわけじゃない。どうしたら上手く伝わるんだろう。



