総長は姫を一途に溺愛する。

今、ここには私と蓮先輩だけ――。

「……蓮先輩、でも夜ですし……ご近所さんに見られたら……」
小声で抗議すると、彼は低く笑い、耳元で囁く。

「誰に見られても構わねぇ。俺の姫だからな。俺だけのものだ」

胸の奥がじんわり熱くなる。
そんな独占的な言葉を聞くと、もう頭では反論できず、自然に頷くしかなかった。

「……はい……私も、ずっと蓮先輩のそばに……」

すると、蓮先輩は私の頬にそっと唇を重ねた。
その瞬間、全身が熱くなる。恥ずかしさと幸福感が混ざり合い、体が自然に彼に預けられる。

「……ひまり、もう我慢できねぇ。今夜は、ずっと抱きしめてやる」

その言葉と共に、蓮先輩はさらに腕を強く絡め、私を離さない。
胸に押し付けられると、呼吸も忘れそうになるくらいドキドキした。
でも、安心感が体を包み込み、心まで甘く満たされる。

「……蓮先輩……もう……」

小さな声で呟くと、彼は耳元で囁いた。

「お前がそう思うなら、今夜は何も考えず、俺に身を任せろ。誰にも渡さねぇ」

その独占的な甘さに、体が自然に震える。
涙が少しだけ頬を伝う。
でも、その涙さえ、彼の胸に顔を押し当てると、全部甘く包まれるようで、心地よかった。

⸻

しばらく抱き合った後、蓮先輩は私の手を取って、部屋まで案内してくれる。
その手の温もりに胸が熱くなる。
夜の静けさの中、二人きりで歩く廊下。
周囲の物音も遠く感じられ、二人だけの世界が広がっていた。

「……ひまり、部屋に入ったら絶対離さねぇからな」

低く甘く囁かれ、私は自然に頷くしかなかった。
部屋に入ると、蓮先輩はすぐにドアを閉め、鍵をかけた。
その仕草だけで、独占欲が溢れているのがわかる。

「……蓮先輩、ちょっと……」

言いかけると、彼は私を強く抱き寄せ、耳元でささやく。

「誰にも触らせねぇ。俺の姫は、俺だけのものだ」

胸の奥が熱くなる。甘さと独占感で、息が詰まりそうになる。
でも、その胸の温もりと心音に包まれて、全身が幸福感で満たされる。

「……はい……蓮先輩……」

小さく頷くと、彼は唇を額に重ね、髪を撫でながら抱きしめる。
体が熱く、心臓が跳ねる。
でも、安心感と甘さで、自然に笑みがこぼれる。

「……ひまり、今夜はずっと、俺のそばにいろ」

その言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
「はい……ずっと、蓮先輩のそばにいます……」

こうして、夜の静けさの中で、二人だけの甘く濃密な時間が始まった。
誰にも邪魔されない、蓮先輩だけの愛と独占に包まれて、私は幸せでいっぱいだった。