3・グループの友達
待ち合わせと言われていた場所へと向かった。
傘は、もちろん自分ので。そんなの、山田君のを使うわけがない。
さすがにダメだと思う。別に浮かれているわけじゃないから…!
「おっ!なっちゃん~!」
「わっ、のあ~!」
月見 望愛 通称のあだ。私のグループにいる、一人だ。
グループにいる子は、私の家庭の事情を知っているし、
白血病の事も知っていて、中学生のころからの友達だ。
だから、仮のグループとか言われていたけど、他のみんなの交友関係が広すぎて、忙しくて
あまり、学校では話さないように気を付けてくれているんだ。多分。私たちは、別に、
仮と思っていない。とにかく私は思っていない。
「お~、やっと来たか~、遅いよ~っ!奈津っ~!」
「ごめんごめん。すーちゃん。ちょっと用意が遅くなってさ。」
「まっいいけど~!」
この子は、小山 純恋 通称 すーちゃん。
この子も、とてもいい子だ。グループはこの私を入れて4人、あと一人は…
「お待たせ~~!」
「はぁ~、ゆいゆい、やっと来たよ~!もう!待ったんだからね!」
ぷくっと、頬を膨らませて、怒ったポーズをするのあ。可愛いなぁ~、私の中での癒しだ。
「ごめんって~~!!」
岡口 結菜 通称 ゆいゆい。
この子は、めっちゃはしゃぐけど頭良いし、運動できるしなんでもできちゃう。
「じゃあ、早速、勉強会という名の遊び会、やっていくか~!」
「「「お~~っっ!!」」」
グループにいる時の私は、めっちゃはしゃぎ倒す!
勿論、楽しいからだ!
今日は、私と、ゆいゆいが先生なんだけど、みんなちゃんとやる気があるかな?
「では、早速…ここが分かりませーん。」
とふざけて手を挙げて言う、すーちゃん。そして、
「えっと、ここは…xの式がこうだから2b―aになるでしょ?そしたら……」
と教えている、ゆいゆい。なんやかんやでここもいいペアだ。
「ねえねえ、なっちゃん…私も教えて……ここが分からなくて…」
小声聞いてくる。つんつんと服を引っ張って申し訳なさそうにしているのあ。
可愛い…!やっぱり望愛は可愛いなぁ~
「ここは、式が書かれているからじゃなくて、
これはひっかけで、こっちはAグループの式が書かれてるから、こっちの56をかけて
5-bになって…」
そっから、ずっと私とゆいゆいはすーちゃんとのあを教え続けた。
それから、2時間ほど経った後に、カラオケに移動して歌いまくった。
「「かわいいだけじゃだめですか?」」
とゆいゆいとのあ。
「「右、左、正面、キュン死させちゃう、可愛いものは…」」
なんでこんな歌を歌うことになったかというと…
『ねえねえ、今日の分宿題とわからないところ終わったしカラオケ移動しない?』
…確かに!!ここにいるみんなは歌がうまい。ちなみに、私も、歌がうまいかどうかは
分からないけど、高得点は出せるほうだ。
『いいね!けって~い!』
『なら、流行りの、歌いながら踊る【かわいいだけじゃだめですか?】歌おうよ!』
え?えええええええええええ!!無理だよ!そう思いながらみんなのほうを向くと、
目を輝かせて、うなずいていた。……これは、もう否定できない。
『なら、決定ね。奈津もいいよね?』
『なっちゃん~!!』
『奈津?!!』
みんなからの圧がすごい…まぁいい思い出でしょ!!
『いいよ!』
こうして歌うことになって現在に至る。
「はぁ~~、疲れたねぇ~、カラオケでも、案外疲れるもんなんだね。」
「ね~~~、なっちゃん、…あれは、大丈夫?」
聞いてくれてるのは、白血病の事だろう。
「うんっ!大丈夫!ありがとうっ」
「どういた…しぇますえてぇ。~ひぇんにゃごえにいなっちゃちぇるちょ~」
ふふっ、わあたしがのあの、頬を軽くつねっているから、こんな声なのだ。
「ふっ、ふははは、あはははっ!」
「もうみんなして笑わないでよっ!」
「ふふっ、ごめんごめん。ちょっと可愛くて、てか時間も時間だし、帰ろっか!」
「「「うんっ!」」」
みんなで駅に向かって、ばいばいした。
明日も、みんなとあそぶのたのしみ~!
私は、心にある暗い気持ちが少し軽くなったような気がした。
この後、私があんなことになるなんて知らず……



