「っ、ありがとう、山田君」
桜木 奈津
好きなものなどなど…
お寿司 犬 猫(動物は全部好き)チョコレート
嫌いなものなどなど…
ナス ピーマン 虫!!
趣味
パソコン 水泳 ダンス 勉強
性格
優しい 「こっちの席空いてるよ」
怒ると怖い「ねえねえ、私やめてって言ってるよね?💢(^▽^)/」
天然 「あ、今日プールか、プールバッグ忘れた。」
山田 彰人
好きなものなどなど…
唐揚げ ルービックキューブ(皆には秘密、推し活)
嫌いなものなどなど…
お漬物 ハイチュウ セロリ
趣味
ゲーム 読書 運動全般
性格
ヤンチャ 「ケンカしよーぜ!」
優柔不断 「えっと~、いちご??チョコ、選べねぇ~~!!」
頼りがち 「ごめんっ!!このほうき、片づけといてくんね?……サンキューー!」
1・私の家族
2・雨の日
3・グループの友達
4・気まずいディナーと訪問と
1・私の家族
私は、幸せだった。そのままでよかった。楽しかった。嬉しかった。
ある日、小学二年生のとき、その幸せが壊れる音がした。聞いてしまったんだ。
「もう!やめてください!あなた!限界です!」
―――――――ガシャン!バリン!―――――――
「きゃあっ!痛いっ!」
「俺も限界だよ!ふざけるな!何が『やめてください』だ!『限界です!』だ!
俺もやりたくてやってるわけじゃ、ねえんだよっ!」
―――――――バンっ!ドンっ!―――――――
「きゃあああああっ!!ごめんなさいっ!わ、私が、私が、悪かったですっ!痛い!
やめてくださいっ!お願いしますっ!」
私は、見たんだ、お母さんのあたまをつかんで、持ち上げるところを。
そのあとも色々されていた。
その日は、お父さんに何されるかわからなくて、怖くて、悲しくて、あまり寝ることができなかった。
次の日、いつも通りに学校に行って、帰ってきたらお母さんはこう言った。
「お母さん限界でね。お父さんと離婚することにしたの。ごめんね」
「…」
お母さんは優しく涙声ごめんねと何回も謝りながら抱きしめてくれた。
その日から、お父さんの姿を見ることなくなった。
事件はそのあとに起きた。
私は、小学四年生。普通恨むならお父さんだ。
だけど、私の場合…お母さんを恨んだんだ。
小さくてあまり分からなかったからっていうのもあるけど、
なんで、私だけおとうさんがいないの?なんで、おやつを食べれないの?
なんで、他の子と違うの?って、今考えると、
多分、お父さんがいない分お金がなかったんだろうね。
そうやって、色んな疑問が生まれた。結果、お母さんを恨んだんだ。
苦しくて、悲しくて、嫌で、楽しくなくなって、
嬉しくなくなって、いろんな感情が混ざったんだ。
お母さんに復讐をしようと思い、視線が私に向いてないときに、思い切り押したんだ。
私は、まだ四年生だったけど、背も高いほうで力もちゃんとあった。
そうすれば力が入っていなかったのか、お母さんは、ふらつき、足をぐねった。
そして、お母さんは……走ることができなくなった。
元々マラソン選手を目指していた、お母さんにとっては、一番嫌な事だったは
ず。私は、世界で一番最低な事をした。
最悪な子供だ。
それでもお母さんは、私を見捨てず、現在、高校一年生まで、育ててくれた。
元々、私は勉強が得意というわけではなかったけれど、
そんな、お母さんのためにたくさん頑張った。
2・雨の日
「あ、」
雨、降ってる。今日、予報見てなかったから傘ないや。どうしようかな。
でも、ちょっと、雨に降られたい気分かも、昔のこと思い出しちゃったんだよね。
外に出て濡れようとした、その時……「待って!!!」という声がした。
「桜木、傘ないのか?」
「え、あ、うん。山田君は?」
「俺?俺はあるよ。てか、折り畳み、一つ予備持ってるから、貸してやるよ!ほら!」
「わっ、っっと」
いきなり、カバンの中から出して、折り畳み傘を投げてきた。
「……」
「ま、別に使わなくても良いから。使わないなら、俺のロッカー入れといて!
じゃあな!!」
だんだん、彼、山田君の声が、遠ざかっていく。
「使わしてもらお。」
ポツ、ポツ、ポツ、ポツ。
雨の音が、心と頭に響き渡る。今日も、陰口、言われてたな。
『てか~、桜木さんって、ノリ悪いし、体育いつも見学してるよね。』
『そうだよね。グループには入ってるけど、仮って感じが半端ないよね』
『それなぁ~、体弱い子アピールうざいんだけど。』
『しかも、なんか休み時間も声掛けられるまで本読んでるしね~』
『もしかして、頭、悪いって気づいて、必死とか?』
『『きゃはははっ!!』』
『『マジ、ウケルわ~ははっ!』』
体育を休んでるのは理由がある。
元々、血のがん、白血病というものを患っていた。そのため、一応、体育を
休むように医者から言い渡された。
「ただいま~。」
「お帰りなさい~。」
お母さんは優しくしてくれはするけど、会話がない。
「お弁当。はい、ありがと。美味しかった」
「よかったわ。明日もいる?」
「いや、明日は食堂で済ませるから。」
「分かったわ。」
「じゃ、」
トットっトっ…
階段を昇ったら、自分の部屋に行って、遊ぶ準備をする。
遊ぶというよりか、みんなで、勉強って感じだけど。
グループのみんなといる時は、なんやかんやで楽しいけど。
3・グループの友達
待ち合わせと言われていた場所へと向かった。
傘は、もちろん自分ので。そんなの、山田君のを使うわけがない。
さすがにダメだと思う。別に浮かれているわけじゃないから…!
「おっ!なっちゃん~!」
「わっ、のあ~!」
月見 望愛 通称のあだ。私のグループにいる、一人だ。
グループにいる子は、私の家庭の事情を知っているし、
白血病の事も知っていて、中学生のころからの友達だ。
だから、仮のグループとか言われていたけど、他のみんなの交友関係が広すぎて、忙しくて
あまり、学校では話さないように気を付けてくれているんだ。多分。私たちは、別に、
仮と思っていない。とにかく私は思っていない。
「お~、やっと来たか~、遅いよ~っ!奈津っ~!」
「ごめんごめん。すーちゃん。ちょっと用意が遅くなってさ。」
「まっいいけど~!」
この子は、小山 純恋 通称 すーちゃん。
この子も、とてもいい子だ。グループはこの私を入れて4人、あと一人は…
「お待たせ~~!」
「はぁ~、ゆいゆい、やっと来たよ~!もう!待ったんだからね!」
ぷくっと、頬を膨らませて、怒ったポーズをするのあ。可愛いなぁ~、私の中での癒しだ。
「ごめんって~~!!」
岡口 結菜 通称 ゆいゆい。
この子は、めっちゃはしゃぐけど頭良いし、運動できるしなんでもできちゃう。
「じゃあ、早速、勉強会という名の遊び会、やっていくか~!」
「「「お~~っっ!!」」」
グループにいる時の私は、めっちゃはしゃぎ倒す!
勿論、楽しいからだ!
今日は、私と、ゆいゆいが先生なんだけど、みんなちゃんとやる気があるかな?
「では、早速…ここが分かりませーん。」
とふざけて手を挙げて言う、すーちゃん。そして、
「えっと、ここは…xの式がこうだから2b―aになるでしょ?そしたら……」
と教えている、ゆいゆい。なんやかんやでここもいいペアだ。
「ねえねえ、なっちゃん…私も教えて……ここが分からなくて…」
小声聞いてくる。つんつんと服を引っ張って申し訳なさそうにしているのあ。
可愛い…!やっぱり望愛は可愛いなぁ~
「ここは、式が書かれているからじゃなくて、
これはひっかけで、こっちはAグループの式が書かれてるから、こっちの56をかけて
5-bになって…」
そっから、ずっと私とゆいゆいはすーちゃんとのあを教え続けた。
それから、2時間ほど経った後に、カラオケに移動して歌いまくった。
「「かわいいだけじゃだめですか?」」
とゆいゆいとのあ。
「「右、左、正面、キュン死させちゃう、可愛いものは…」」
なんでこんな歌を歌うことになったかというと…
『ねえねえ、今日の分宿題とわからないところ終わったしカラオケ移動しない?』
…確かに!!ここにいるみんなは歌がうまい。ちなみに、私も、歌がうまいかどうかは
分からないけど、高得点は出せるほうだ。
『いいね!けって~い!』
『なら、流行りの、歌いながら踊る【かわいいだけじゃだめですか?】歌おうよ!』
え?えええええええええええ!!無理だよ!そう思いながらみんなのほうを向くと、
目を輝かせて、うなずいていた。……これは、もう否定できない。
『なら、決定ね。奈津もいいよね?』
『なっちゃん~!!』
『奈津?!!』
みんなからの圧がすごい…まぁいい思い出でしょ!!
『いいよ!』
こうして歌うことになって現在に至る。
「はぁ~~、疲れたねぇ~、カラオケでも、案外疲れるもんなんだね。」
「ね~~~、なっちゃん、…あれは、大丈夫?」
聞いてくれてるのは、白血病の事だろう。
「うんっ!大丈夫!ありがとうっ」
「どういた…しぇますえてぇ。~ひぇんにゃごえにいなっちゃちぇるちょ~」
ふふっ、わあたしがのあの、頬を軽くつねっているから、こんな声なのだ。
「ふっ、ふははは、あはははっ!」
「もうみんなして笑わないでよっ!」
「ふふっ、ごめんごめん。ちょっと可愛くて、てか時間も時間だし、帰ろっか!」
「「「うんっ!」」」
みんなで駅に向かって、ばいばいした。
明日も、みんなとあそぶのたのしみ~!
私は、心にある暗い気持ちが少し軽くなったような気がした。
この後、私があんなことになるなんて知らず……
4・気まずいディナーと訪問と
帰ってきて、自分の部屋にいると…
「ご飯よ~」
とお母さんに呼ばれた。今日は、どんなご飯だろう。
「いただきます。」
「召し上がれ。」
「…美味しい」
「よかったわ」
「…」
「…」
気まずい。何も共通でしゃべれる話題がないし、あまりしゃべることもない。
ただただ、テレビの音が流れてる。
ちょうどそう思ってたとき。
―――――――ピーンポーン―――――――
「こんな遅くに誰かしら?ちょっと持っててね。」
「うん」
良かった。ちょっとだけ安心する。…そう思うのも束の間。
「は~いって。ごめんなさい。どなたかしら?」
「あ、すみません。桜木奈津さんっています?」
え、この声もしかして。……山田君?!噓でしょ?!傘を取りに来たとか?!
私は、訳が分からないまま会話に耳を傾けた。
「え、まさか、奈津のか、彼氏?!!きゃあーー!!ちょっと待ってね。
あっ、明日休みだし、今日、泊まっていく?きゃあーー!」
「いいんすか?とりあえず奈津さんと話がしたいんすけど。」
「もちろん!ちょっと待ってね。奈津~!」
ヤバいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい~~~!!
なんで、泊まることに?別に、彼氏じゃないんだが~、どうしようどうしよう。
私の部屋で泊まるのかな?うちの家無駄に広いんだから、他の部屋だよね?ていうか、
お風呂入ってなくてよかった!メイク落としてないし。
ってそんなことより!いかなきゃだよね…
「は~い、なに~?」
少し高い声で。だって、クラスの男子がいきなり訪問だよ?!
少しは、意識しちゃうよ!
「え、や、山田君?!」
びっくりする感じを見せる、不自然じゃないよね?
「おう、ごめんな、いきなり、ちょっと確認したいことがあって。」
「それは別にいいけど、とりあえず上がって。」
「おう、ありがとう。」
「きゃあ~~、お母さん、山田君が今日泊まる分の布団ひいてくるね!ごゆっくり!適当にくつろいで」
うっ、おかあさ~ん、心で、思いっきりお母さんを恨む。てか、もう泊まる前提なんだ。
もう高校生なのに、何のんきに、男子を泊まらせようとしてるのよー!
「…」
「…」
気まずい、まぁ、なんか真剣そうな顔してたから、私の部屋連れてくか。
「あの、よ、よかったらなんだけど、私の部屋行く?」
「いいのか?ありがとう。ここだと話しにくいしな。」
「え?」
「いやなんでもない。案内宜しく!」
「え、あ、うん。」
私の部屋にて…
「適当に座って。」
うっ、普通に緊張。
「ありがと。」
何言われるんだろ。それはやっぱり気になる。
「あの、俺が今からいうことに、少し驚くかもしれないけど、
真剣に聞いてくれ」
「うん」
なになに?告白!……ってなんでそんな思考に、いやないない。期待するな私、
「桜木、お前、白血病なのか?」
え、
「え、?……何で知ってるの?」
心で思った言葉がそのまま出た。だって、なんで、知ってるかわからないんだもん。
「知ってる、ってことは、やっぱお前…」
「うん、白血病‶だった”」
「だった?」
「うん、もう大丈夫なの、だいぶ前だから。再発の検査も大丈夫だったから」
「そうか」
山田君は、ふっと息をついてもう一度息を吸った
「じゃあ、本題、桜木の母ちゃんの名前は桜木 美鈴か?」
「え、うん。そうだけど何で知って…」
「終わった。」
「え、何が何が?!」
いやいや人の母の名前知って終わったってなんだよ!?…おっと、口が悪くなっちゃった。
「担当直入に言う、俺は、父子家庭だった。お前は、母子家庭、俺らの、親同士が再婚を考えてる相手だ」
「は、?」
確かに、再婚者の事は聞いてたけど、まさかね、
「それと、今日から、ここで、同居だから。」
「は、い?」
桜木 奈津
好きなものなどなど…
お寿司 犬 猫(動物は全部好き)チョコレート
嫌いなものなどなど…
ナス ピーマン 虫!!
趣味
パソコン 水泳 ダンス 勉強
性格
優しい 「こっちの席空いてるよ」
怒ると怖い「ねえねえ、私やめてって言ってるよね?💢(^▽^)/」
天然 「あ、今日プールか、プールバッグ忘れた。」
山田 彰人
好きなものなどなど…
唐揚げ ルービックキューブ(皆には秘密、推し活)
嫌いなものなどなど…
お漬物 ハイチュウ セロリ
趣味
ゲーム 読書 運動全般
性格
ヤンチャ 「ケンカしよーぜ!」
優柔不断 「えっと~、いちご??チョコ、選べねぇ~~!!」
頼りがち 「ごめんっ!!このほうき、片づけといてくんね?……サンキューー!」
1・私の家族
2・雨の日
3・グループの友達
4・気まずいディナーと訪問と
1・私の家族
私は、幸せだった。そのままでよかった。楽しかった。嬉しかった。
ある日、小学二年生のとき、その幸せが壊れる音がした。聞いてしまったんだ。
「もう!やめてください!あなた!限界です!」
―――――――ガシャン!バリン!―――――――
「きゃあっ!痛いっ!」
「俺も限界だよ!ふざけるな!何が『やめてください』だ!『限界です!』だ!
俺もやりたくてやってるわけじゃ、ねえんだよっ!」
―――――――バンっ!ドンっ!―――――――
「きゃあああああっ!!ごめんなさいっ!わ、私が、私が、悪かったですっ!痛い!
やめてくださいっ!お願いしますっ!」
私は、見たんだ、お母さんのあたまをつかんで、持ち上げるところを。
そのあとも色々されていた。
その日は、お父さんに何されるかわからなくて、怖くて、悲しくて、あまり寝ることができなかった。
次の日、いつも通りに学校に行って、帰ってきたらお母さんはこう言った。
「お母さん限界でね。お父さんと離婚することにしたの。ごめんね」
「…」
お母さんは優しく涙声ごめんねと何回も謝りながら抱きしめてくれた。
その日から、お父さんの姿を見ることなくなった。
事件はそのあとに起きた。
私は、小学四年生。普通恨むならお父さんだ。
だけど、私の場合…お母さんを恨んだんだ。
小さくてあまり分からなかったからっていうのもあるけど、
なんで、私だけおとうさんがいないの?なんで、おやつを食べれないの?
なんで、他の子と違うの?って、今考えると、
多分、お父さんがいない分お金がなかったんだろうね。
そうやって、色んな疑問が生まれた。結果、お母さんを恨んだんだ。
苦しくて、悲しくて、嫌で、楽しくなくなって、
嬉しくなくなって、いろんな感情が混ざったんだ。
お母さんに復讐をしようと思い、視線が私に向いてないときに、思い切り押したんだ。
私は、まだ四年生だったけど、背も高いほうで力もちゃんとあった。
そうすれば力が入っていなかったのか、お母さんは、ふらつき、足をぐねった。
そして、お母さんは……走ることができなくなった。
元々マラソン選手を目指していた、お母さんにとっては、一番嫌な事だったは
ず。私は、世界で一番最低な事をした。
最悪な子供だ。
それでもお母さんは、私を見捨てず、現在、高校一年生まで、育ててくれた。
元々、私は勉強が得意というわけではなかったけれど、
そんな、お母さんのためにたくさん頑張った。
2・雨の日
「あ、」
雨、降ってる。今日、予報見てなかったから傘ないや。どうしようかな。
でも、ちょっと、雨に降られたい気分かも、昔のこと思い出しちゃったんだよね。
外に出て濡れようとした、その時……「待って!!!」という声がした。
「桜木、傘ないのか?」
「え、あ、うん。山田君は?」
「俺?俺はあるよ。てか、折り畳み、一つ予備持ってるから、貸してやるよ!ほら!」
「わっ、っっと」
いきなり、カバンの中から出して、折り畳み傘を投げてきた。
「……」
「ま、別に使わなくても良いから。使わないなら、俺のロッカー入れといて!
じゃあな!!」
だんだん、彼、山田君の声が、遠ざかっていく。
「使わしてもらお。」
ポツ、ポツ、ポツ、ポツ。
雨の音が、心と頭に響き渡る。今日も、陰口、言われてたな。
『てか~、桜木さんって、ノリ悪いし、体育いつも見学してるよね。』
『そうだよね。グループには入ってるけど、仮って感じが半端ないよね』
『それなぁ~、体弱い子アピールうざいんだけど。』
『しかも、なんか休み時間も声掛けられるまで本読んでるしね~』
『もしかして、頭、悪いって気づいて、必死とか?』
『『きゃはははっ!!』』
『『マジ、ウケルわ~ははっ!』』
体育を休んでるのは理由がある。
元々、血のがん、白血病というものを患っていた。そのため、一応、体育を
休むように医者から言い渡された。
「ただいま~。」
「お帰りなさい~。」
お母さんは優しくしてくれはするけど、会話がない。
「お弁当。はい、ありがと。美味しかった」
「よかったわ。明日もいる?」
「いや、明日は食堂で済ませるから。」
「分かったわ。」
「じゃ、」
トットっトっ…
階段を昇ったら、自分の部屋に行って、遊ぶ準備をする。
遊ぶというよりか、みんなで、勉強って感じだけど。
グループのみんなといる時は、なんやかんやで楽しいけど。
3・グループの友達
待ち合わせと言われていた場所へと向かった。
傘は、もちろん自分ので。そんなの、山田君のを使うわけがない。
さすがにダメだと思う。別に浮かれているわけじゃないから…!
「おっ!なっちゃん~!」
「わっ、のあ~!」
月見 望愛 通称のあだ。私のグループにいる、一人だ。
グループにいる子は、私の家庭の事情を知っているし、
白血病の事も知っていて、中学生のころからの友達だ。
だから、仮のグループとか言われていたけど、他のみんなの交友関係が広すぎて、忙しくて
あまり、学校では話さないように気を付けてくれているんだ。多分。私たちは、別に、
仮と思っていない。とにかく私は思っていない。
「お~、やっと来たか~、遅いよ~っ!奈津っ~!」
「ごめんごめん。すーちゃん。ちょっと用意が遅くなってさ。」
「まっいいけど~!」
この子は、小山 純恋 通称 すーちゃん。
この子も、とてもいい子だ。グループはこの私を入れて4人、あと一人は…
「お待たせ~~!」
「はぁ~、ゆいゆい、やっと来たよ~!もう!待ったんだからね!」
ぷくっと、頬を膨らませて、怒ったポーズをするのあ。可愛いなぁ~、私の中での癒しだ。
「ごめんって~~!!」
岡口 結菜 通称 ゆいゆい。
この子は、めっちゃはしゃぐけど頭良いし、運動できるしなんでもできちゃう。
「じゃあ、早速、勉強会という名の遊び会、やっていくか~!」
「「「お~~っっ!!」」」
グループにいる時の私は、めっちゃはしゃぎ倒す!
勿論、楽しいからだ!
今日は、私と、ゆいゆいが先生なんだけど、みんなちゃんとやる気があるかな?
「では、早速…ここが分かりませーん。」
とふざけて手を挙げて言う、すーちゃん。そして、
「えっと、ここは…xの式がこうだから2b―aになるでしょ?そしたら……」
と教えている、ゆいゆい。なんやかんやでここもいいペアだ。
「ねえねえ、なっちゃん…私も教えて……ここが分からなくて…」
小声聞いてくる。つんつんと服を引っ張って申し訳なさそうにしているのあ。
可愛い…!やっぱり望愛は可愛いなぁ~
「ここは、式が書かれているからじゃなくて、
これはひっかけで、こっちはAグループの式が書かれてるから、こっちの56をかけて
5-bになって…」
そっから、ずっと私とゆいゆいはすーちゃんとのあを教え続けた。
それから、2時間ほど経った後に、カラオケに移動して歌いまくった。
「「かわいいだけじゃだめですか?」」
とゆいゆいとのあ。
「「右、左、正面、キュン死させちゃう、可愛いものは…」」
なんでこんな歌を歌うことになったかというと…
『ねえねえ、今日の分宿題とわからないところ終わったしカラオケ移動しない?』
…確かに!!ここにいるみんなは歌がうまい。ちなみに、私も、歌がうまいかどうかは
分からないけど、高得点は出せるほうだ。
『いいね!けって~い!』
『なら、流行りの、歌いながら踊る【かわいいだけじゃだめですか?】歌おうよ!』
え?えええええええええええ!!無理だよ!そう思いながらみんなのほうを向くと、
目を輝かせて、うなずいていた。……これは、もう否定できない。
『なら、決定ね。奈津もいいよね?』
『なっちゃん~!!』
『奈津?!!』
みんなからの圧がすごい…まぁいい思い出でしょ!!
『いいよ!』
こうして歌うことになって現在に至る。
「はぁ~~、疲れたねぇ~、カラオケでも、案外疲れるもんなんだね。」
「ね~~~、なっちゃん、…あれは、大丈夫?」
聞いてくれてるのは、白血病の事だろう。
「うんっ!大丈夫!ありがとうっ」
「どういた…しぇますえてぇ。~ひぇんにゃごえにいなっちゃちぇるちょ~」
ふふっ、わあたしがのあの、頬を軽くつねっているから、こんな声なのだ。
「ふっ、ふははは、あはははっ!」
「もうみんなして笑わないでよっ!」
「ふふっ、ごめんごめん。ちょっと可愛くて、てか時間も時間だし、帰ろっか!」
「「「うんっ!」」」
みんなで駅に向かって、ばいばいした。
明日も、みんなとあそぶのたのしみ~!
私は、心にある暗い気持ちが少し軽くなったような気がした。
この後、私があんなことになるなんて知らず……
4・気まずいディナーと訪問と
帰ってきて、自分の部屋にいると…
「ご飯よ~」
とお母さんに呼ばれた。今日は、どんなご飯だろう。
「いただきます。」
「召し上がれ。」
「…美味しい」
「よかったわ」
「…」
「…」
気まずい。何も共通でしゃべれる話題がないし、あまりしゃべることもない。
ただただ、テレビの音が流れてる。
ちょうどそう思ってたとき。
―――――――ピーンポーン―――――――
「こんな遅くに誰かしら?ちょっと持っててね。」
「うん」
良かった。ちょっとだけ安心する。…そう思うのも束の間。
「は~いって。ごめんなさい。どなたかしら?」
「あ、すみません。桜木奈津さんっています?」
え、この声もしかして。……山田君?!噓でしょ?!傘を取りに来たとか?!
私は、訳が分からないまま会話に耳を傾けた。
「え、まさか、奈津のか、彼氏?!!きゃあーー!!ちょっと待ってね。
あっ、明日休みだし、今日、泊まっていく?きゃあーー!」
「いいんすか?とりあえず奈津さんと話がしたいんすけど。」
「もちろん!ちょっと待ってね。奈津~!」
ヤバいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい~~~!!
なんで、泊まることに?別に、彼氏じゃないんだが~、どうしようどうしよう。
私の部屋で泊まるのかな?うちの家無駄に広いんだから、他の部屋だよね?ていうか、
お風呂入ってなくてよかった!メイク落としてないし。
ってそんなことより!いかなきゃだよね…
「は~い、なに~?」
少し高い声で。だって、クラスの男子がいきなり訪問だよ?!
少しは、意識しちゃうよ!
「え、や、山田君?!」
びっくりする感じを見せる、不自然じゃないよね?
「おう、ごめんな、いきなり、ちょっと確認したいことがあって。」
「それは別にいいけど、とりあえず上がって。」
「おう、ありがとう。」
「きゃあ~~、お母さん、山田君が今日泊まる分の布団ひいてくるね!ごゆっくり!適当にくつろいで」
うっ、おかあさ~ん、心で、思いっきりお母さんを恨む。てか、もう泊まる前提なんだ。
もう高校生なのに、何のんきに、男子を泊まらせようとしてるのよー!
「…」
「…」
気まずい、まぁ、なんか真剣そうな顔してたから、私の部屋連れてくか。
「あの、よ、よかったらなんだけど、私の部屋行く?」
「いいのか?ありがとう。ここだと話しにくいしな。」
「え?」
「いやなんでもない。案内宜しく!」
「え、あ、うん。」
私の部屋にて…
「適当に座って。」
うっ、普通に緊張。
「ありがと。」
何言われるんだろ。それはやっぱり気になる。
「あの、俺が今からいうことに、少し驚くかもしれないけど、
真剣に聞いてくれ」
「うん」
なになに?告白!……ってなんでそんな思考に、いやないない。期待するな私、
「桜木、お前、白血病なのか?」
え、
「え、?……何で知ってるの?」
心で思った言葉がそのまま出た。だって、なんで、知ってるかわからないんだもん。
「知ってる、ってことは、やっぱお前…」
「うん、白血病‶だった”」
「だった?」
「うん、もう大丈夫なの、だいぶ前だから。再発の検査も大丈夫だったから」
「そうか」
山田君は、ふっと息をついてもう一度息を吸った
「じゃあ、本題、桜木の母ちゃんの名前は桜木 美鈴か?」
「え、うん。そうだけど何で知って…」
「終わった。」
「え、何が何が?!」
いやいや人の母の名前知って終わったってなんだよ!?…おっと、口が悪くなっちゃった。
「担当直入に言う、俺は、父子家庭だった。お前は、母子家庭、俺らの、親同士が再婚を考えてる相手だ」
「は、?」
確かに、再婚者の事は聞いてたけど、まさかね、
「それと、今日から、ここで、同居だから。」
「は、い?」


