秘密な恋愛

​「あのね···。終業式の日に、他のクラスの男子たちが話してるのを聞いちゃったの。佑陽くんが翔多くんに、記憶がない私と付き合ってて『耐えられねぇ』って言ってたって··」



​「は···?」


思いがけない芽依の言葉に
思わず低い声が出る佑陽。
腕の中の芽依の身体が、
その声にびくりと小さく跳ね上がった。


​「私、それを聞いて··佑陽くんに、無理をさせてるって思ったの。言わないだけで···本当は苦しいんじゃないかって···。」



「芽依···」


「今日だって。無理に仕事終わらせちゃったかなって。どんな顔で会えばいいかわからなくて。このまま、佑陽くんに会っちゃだめな気がして··嘘ついちゃった···」


自分の胸の中。
必死に言葉をみつけながら
思いを伝える芽依。

芽依の言葉が途切れると、
公園は元の静けさに戻った。

​カサカサと鳴る冬の木枯らしの音。




​芽依は佑陽の胸に顔を埋めたまま、ギュッとその上着を握りしめ、返ってくるはずの言葉を待っていた。

呆れられただろうか、それとも、やっぱり困らせてしまっただろうか。不安で胸が押しつぶされそうになる。

​でも佑陽の口から漏れたのは··