秘密な恋愛

『芽依に会いたくて。仕事終わらせてきた。···クリスマスプレゼント。芽依の時間、俺に頂戴』


「っ···」

苦しくて。
息をするのを忘れてしまいそうになる。


『··公園で待ってる。』

そういい、佑陽はスマホを静かに切った。


​「佑陽くん···っ」

​切れてしまった画面を濡れた瞳で見つめたまま、芽依はその場に崩れ落ちそうになった。

​嘘がバレていた。
そのことへの恥ずかしさと罪悪感。
それなのに、佑陽は怒るどころか、
どこまでも優しく、切なく、
自分を求めてくれた。

​‘’公園で待ってる”


‘’記憶のない自分と一緒にいるのが辛いんだ”

そう思い込んで、勝手に距離を置いて、最悪な嘘までついて。

でも、佑陽はそんな嘘も全部受け止めた上で、仕事を終わらせ会いにきてくれた。



(行かなきゃ··)

ちゃんと会って
正直に話して
謝らなきゃ



芽依は溢れる涙をふいて
作りかけのケーキを冷蔵庫へとしまい
コートを取りに部屋へと急いで向かった。


鏡に映る
泣き腫らした顔。


芽依は軽く
整え

急いで
佑陽の待つ公園へと向かった。