秘密な恋愛

その次の日。
いつものように昼休みに佑陽とご飯を食べていると

「···芽依?」

「へっ··?」
芽依は佑陽に聞こうか悩み、ぼーっとしていた。

「大丈夫か?」
「う、うん···多分」

「多分?笑。···なんかあったなら話し聞くけど?」


佑陽の言葉に芽依は 少し考え込み···

「あのね、佑陽くん。ちょっと気になることがあって···」

「ん?」


「モデルのね、ハルくんいるでしょ?」

“ハル” その名前に ピクっと指が動く佑陽。

「··そいつがどした?」

「気のせいかもしれないんだけど。なんか、佑陽くんと重なっちゃって。私の部屋に、雜誌もたくさんあるし。それにね··佑陽くんとのLINE読み返してたら、たまに“仕事”って言葉出てきて···。」

芽依は落としていた視線を、
佑陽に向け 少し聞きづらそうに

「仕事って···なに··?」
と質問する。


(話さねぇとな··ちゃんと)

佑陽は軽く息を吐き

「··隠してた訳じゃなくてさ。芽依が落ちついたら話そうと思ってた事があって。」

ドキドキと、鼓動がなる芽依。


佑陽は そっとメガネを取り

「··俺。そのモデルのハルだよ」


ドキ···
(嘘···ほんとに···?)

まさか、とは思っていたがほんとにそうだとは
当然思いもしない芽依。


「··ごめんな。すぐ話せなくて」
佑陽はまたメガネをかけながら、芽依に謝る。

「····」

黙り込む芽依。


「驚く···よな。」

「あっ。違うのっ··確かに、びっくりしたけど··なんていうか。ちゃんと知れて、スッキリしたというか···。」

芽依は両手を口元に 添えて
“モヤモヤ取れた··”
とふと笑顔になる。

その表情に佑陽は キュッと胸が鳴り


「なぁ。··それだけ?」
「えっ?」

「··俺とハルが同じだって知って。」


佑陽の言葉に芽依は 少し間を開け

「それだけって···。だって、私の目の前にいるのはハルくんじゃなくて佑陽くんだし···。」

その瞬間 佑陽の息は一瞬止まる。

あの時と同じ··
芽依と図書室で会って 言われた言葉と。