秘密な恋愛

久しぶりの学校。
午前中の授業は、
休んでいたせいもあるのか、
あまり頭に入らなかった。

その理由は、他にもある。
(大丈夫かな、お弁当)

そればかりが気になる芽依。



昼休みになり。
芽依はお弁当を持って1組へ向かった。

「芽依、頑張ってね」
由奈が背中を押してくれる。

「うん···」
ドキドキと高鳴る鼓動。

そっと1組を覗こうとした、そのとき。

「芽依?」

ドキッ···
(佑陽くん··)
タイミングよく、教室の前で佑陽と目が合う。


「佑陽くん···」
「体調大丈夫か? 授業ついていけねぇだろ、久しぶりだし」

「うん···」
緊張気味にうなずく芽依。

(お弁当···)
キュッと、包みを握りしめる。

「お昼··とか。どうするの?」
「ん? 適当に買おうかなって···」


「これ···」
少し震える手で、芽依はお弁当を差し出す。
その瞬間、佑陽の胸がぎゅっと締めつけられる。


「俺に?」

芽依は、
ほんのり頬を赤くしながら小さく頷く。

(マジか···)
まさか、芽依がお弁当を作ってきてくれるなんて。
想像もしていなかった。


「···ありがとな。一緒に食う?」
「えっ!?」
一瞬固まる芽依。

「嫌?」
「ち、違っ··嫌とかじゃなくてっ··」
「じゃあ決まりな」
そう言って、ふっと笑う佑陽。