秘密な恋愛

「あ、確かに美味い」

「ねっ!!」
緊張をごまかすみたいに、
芽依もまた一口食べる。

(なんでこんなにドキドキするの···)

ただクレープを分け合っただけ。

それだけなのに。
さっきよりも、佑陽の存在が近く感じる。

すると佑陽が、ふっと意地悪く笑い
「···これ、間接キス?」

「えっ!?///」
一瞬で、芽依の顔が真っ赤になる。

「ち、違っ···」


「冗談だよ」
そう言いながらも、
どこか楽しそうに笑う佑陽。

その目は、他の誰にも向けない、
少しだけ甘い視線で。
文化祭のざわめきの中。

クレープの甘さよりも、
胸の奥のドキドキの方が、
ずっと強かった。