芽依は病室へ戻ると、
先程の花束を紙袋からそっと取り出し、
花瓶へ移し替えた。
淡い色の小さな花。
(カード、とか入ってないかな)
どこか期待してしまう自分がいて、
芽依は花束の間をそっと探した。
でも、
そこにあったのは、花だけだった。
(何もないか···)
「なんで帰っちゃったのかな···」
ぽつりと呟く。
芽依が事故に遭ってから。
意識がなかった間も
佑陽は毎日ここに来ていた。
眠る芽依のそばで、
何度も声をかけていた。
目を覚ましてからも。
佑陽は、毎日会いに来てくれていた。
来なかったのは···
芽依の前に姿を見せなかったのは
今日が、初めてだった。
胸の奥が、ひやりとする。
「私、何かしたかな···」
朝の電話では、あんなに優しかったのに。
何も変なことは言ってないはずなのに。
それなのに。
手元の花瓶が、少し滲んで見えた。
(嫌われた?)
そんなはずないって、思いたい。
でも、“大丈夫”って言い切れるほどの
確信もない。
(なんか··胸が、ザワザワする···)
先程の花束を紙袋からそっと取り出し、
花瓶へ移し替えた。
淡い色の小さな花。
(カード、とか入ってないかな)
どこか期待してしまう自分がいて、
芽依は花束の間をそっと探した。
でも、
そこにあったのは、花だけだった。
(何もないか···)
「なんで帰っちゃったのかな···」
ぽつりと呟く。
芽依が事故に遭ってから。
意識がなかった間も
佑陽は毎日ここに来ていた。
眠る芽依のそばで、
何度も声をかけていた。
目を覚ましてからも。
佑陽は、毎日会いに来てくれていた。
来なかったのは···
芽依の前に姿を見せなかったのは
今日が、初めてだった。
胸の奥が、ひやりとする。
「私、何かしたかな···」
朝の電話では、あんなに優しかったのに。
何も変なことは言ってないはずなのに。
それなのに。
手元の花瓶が、少し滲んで見えた。
(嫌われた?)
そんなはずないって、思いたい。
でも、“大丈夫”って言い切れるほどの
確信もない。
(なんか··胸が、ザワザワする···)



