秘密な恋愛

会話で、芽依が拓海を忘れて無いことを知り、
さらに胸が締め付ける。

その時 ガラッとドアが空き
ふと拓海と目が合う。


拓海は静かにドアを閉め

「···入んねぇの?」

「入れなかったんだよ」
ふと視線をそらす佑陽。


「聞いた。芽依、記憶ないって。」
その言葉に
眉をひそめる佑陽。


「···だから何だよ」
声は低く。 どこか切ない。


拓海は一瞬だけ目を伏せて、続ける。
「芽依さ。気にしてた。彼女として、何も返せないって」

拓海の口から“彼女”という言葉が出た瞬間、
佑陽の胸の奥が、ぎゅっと掴まれた。

(んなもん。いらねぇのに···)

拓海は話しを続ける。

「苦しんでる。好きになりたいのにって。」

(芽依···)

「あんまり口挟みたくねぇけどさ。··彼女って言葉。1回外してやれよ」
拓海の言葉に 一瞬息が止まる佑陽。

「··は?」
声が、低い。
怒ってるのか、傷ついてるのか
自分でもわからない。

拓海は小さく息を吐き
「彼女って言葉が、
今の芽依を縛ってんだよ。」